今回は湯梨浜町で梨農家をしているM’sラボのおふたりの紹介です。
湯梨浜町の梨農家のなかでは若い梨農家の方で元バンドマン、元システムエンジニアという異色の経歴の持ち主です。
鳥取県が全国1位の生産量を誇る二十世紀梨ですが、年々梨農家の数は減少しており深刻な問題となっています。
「まずは二十世紀梨をみなさまに知っていただくことから始まる」と強い思いを持っています。
過去、湯梨浜町は全世帯が農家といえるようなほどの農業地区でした。しかし、高度経済成長とともに農家の跡取りは外へ。その後は農業者が組織を作り農地を守っていましたが、やはり衰退は止められず現在では70代がメインの耕作者で、後継者も見つかっていません。このままでは10年後には耕作者がほぼいなくなることでしょう。
さらに、一度耕作放棄地になってしまった農地を再生することは非常に困難です。
この後継者不足と農地の耕作放棄の問題に真摯に向き合っているのがM’sラボのお二人です。
伝統的な梨園、伝統的な技術を守り続けること
親、親の親、またはそれ以前に開かれた梨園を引き継いで大切にしています。
何十年も前から栽培されてきていて毎年美味しい梨ができる間違いない所なので、安定していい梨作りを続けられています。
中でも重要な袋かけ作業
二十世紀梨は2回袋かけをします。袋かけをすることで、キズや汚れから保護し、病害虫からも守ります。
5月の初めに1回目の袋かけをし、収穫までの間ずっと袋の中で成長させます。
元気な梨の樹が育つ理由は土づくりにも重要なポイントがあります。
毎年稲わらや山草などの有機物を果樹園に入れ、晩秋の土壌改良で腐熟した有機物を土に混ぜ込みます。 これによりいい梨が育つ土壌が整います。
大きいものを作るには収穫量を減らさなければならない為、市場にはあまり出回らないサイズです。
しっかりしたサイズで満足感が高いこと間違いなしです!
洋梨やキウイフルーツなどは収穫後に追熟させて食べますが、二十世紀梨などの和梨は追熟はしません。つまり、、、
獲れたてが最も美味しいということです!
一本の樹の中でもひとつひとつの梨の熟れ方に差があるので、生産者ごとの美味しさの安定性や信頼性は収穫技術で大きく差がつきます!